研究概要
期間 2016年度~2020年度
事業名
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/高度なIoT社会を実現する横断的技術開発/
超低消費電力データ収集システムの研究開発
要素技術の研究(主に2016~2018年度に実施)
(1) 発電効率10倍の自立電源モジュール(主担当 DSPC)
(2) 消費電力1/10未満のセンサーシステム(主担当 東芝)
(3) 消費電力1/10未満の統合1チップSoC(主担当 神戸大学吉本・川口研究室)
スマートIoTエッジ端末の開発(2019~2020年度に開発)
上記要素技術を組み合わせ、エッジ端末で発電・蓄電からセンシング、数値演算、AI判断、通信の全てを超低消費電力で実行できるメンテナンスフリーのIoT端末の開発を目標とし顕著な成果を上げることができました。
事業化に向けたモチーフによる実証実験(2019~2020年度に実施)
上記で開発したスマートIoTエッジ端末を用い、以下の実用モチーフで実証実験を実施し大きな成果を上げました。
(A) インフラ・工場向け回転機器故障予測システム(主担当 DSPC)
(B) ウェアラブル端末による作業者支援システム(主担当 神戸大学吉本・川口研究室)
弊社が主担当として開発した内容について以下説明いたします。
インフラ・工場向け回転機器故障予測システム
本事業で開発した下記の要素技術を組み合わせ、モーター、ファン、ポンプなどの回転機器故障予測システムを開発し20社以上のポテンシャルユーザー様と実証実験(PoC、コンセプト検証)を実施し好評を得ました。この開発で得られたデータ収集端末は高効率自立電源で駆動できる超低消費電力であり、端末内で回転機器の状況をAI推論できます。DSPC出資企業におけるビジネス化に向けた開発を現在も継続しています(2022.3現在)。
発電効率10倍の自立電源モジュール
低照度対応光発電 照度50luxの暗がりでも発電できます
低温度差熱電発電 表面温度36℃の機械設備や人体の表面で発電できます
リチウムイオン二次電池への充電が可能な電源回路を開発しました